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2009年9月 9日
インターシティでBologna~Civitanova
「イタリアの電車の旅は現地の人との交流もできて楽しい」
とよく色々なガイドブックなんかにも載っていますが、
私が思うに、長距離電車なら
ユーロスターやましてやユーロスターアルタベロチタ(もっと速いユーロスター)でもない、
インターシティが最も交流しやすい気がします。
というのも、
上の二つに比べて少し時間はかかりますが、
インターシティは通常3人3人が向かい合わせに座るコンパートメント。
云わば狭い個室でコンパ状態。
コンパ同様(!)運命共同体の当たり外れはあるでしょうが、
この状態でイタリア人が話を始めない訳がない。
そして、
やれ電車がいきなり止まってかれこれ30分動かないとか、
エアコンが全く効かなくて蒸し風呂状態だとか、
客が車掌と言い争ってるとか...とかとか...
そこいらじゅうに、きっかけとなるハプニングがゴロゴロしています。
そして間違いなく、
アジアの女の子(子?)がデカイ荷物持って乗り込んできたら、
それはそれである意味ハプニングです。
さて、
アブルッツォや旅の後半での予定が詰まってきたので、
予定を少し早めてボローニャを発つことに。
目的地はマルケ州のマチェラータ!
駅に行って夕方の早い時間に着く電車を予約。
「Biglietto Veloci」という自動販売機が、
あんまり並ばなくていいし、
色々行き方を検索できるので重宝できます。
今回は比較的小さい街での乗り換えが必要だったので、
否応無しに目的駅に停まるインターシティを利用。
ところが席はすでに満席。混雑が予想されます。
そこで、ものは試しで席はないけど敢えて1等の切符を購入。
さっさとチェックアウトを済ませて駅についたら

遅れてるねんな~
既に30分遅れ。
他の電車に乗る人達がドンドンいなくなって、
取り残されていく運命共同体。
結局40分遅れでボローニャを後にしました。
乗り継ぎに1時間あってよかったよ。
1等を選んだのは我ながらナイス判断。
車両はずっと綺麗だし、
エアコンは効いてるし、
廊下で立っている人もまばら。
これは良かった、とスーツケースをいす代わりにして
しばし流れる車窓を楽しむ。
その間、暇そうにしている人たちの
もの珍し気な視線が突き刺ささります。
慣れてますけど。
走り出してすぐに、
大声で何か言っているおばあちゃんの声。
何事かと皆で注目していると、
綺麗な身なりのおばあちゃんが、
えらいガタイのいい男前2人を従えて、
廊下をうろうろしながら
「私は2日も前に予約をしたのに、席がないなんて、
なんて年寄りに優しくない国になったもんだ」
と(皆に聞こえるように)嘆いてます。
その後ろをすごく恥ずかしそうに付いていく若者二人。
どうやら、おばあちゃんに頼まれて荷物を運ぶのを手伝ってあげている
通りすがりのお客さんのようです。
結局、席を予約できなかった人がおばあちゃんの席に座っていただけで、
一件落着。
何事かと廊下に出てきてた人たちは
「やれやれ」と席に戻ります。
要するにみんな暇。
しばらくするとコンパートメントにいた
格好いい感じのお母さんが廊下に出てきて
「お腹がぺこぺこなの。」
と言って私の前ですごい勢いでパニーニを食べ始める。
「子どもと一緒だと食べるタイミング逃しちゃって~」
と聞いてないけど、
言い訳しながらあっという間に完食。
ちなみにその間子どもは必死でDSやってました。
そしていきなり、
「あなたと一緒に食べたいの」
と言って私に半分に割ったバナナを突き出してくる。
私たちのやりとりを見守る人の視線を感じながら、
ちょうど小腹も空いてたし、ありがたく頂く。
それをきっかけにしばらく世間話を楽しむ。
その間も暇そうにしてる人たちが、
アジアとの異文化交流の様子を見守ってくれてます。
お姉さんが席にもどったので、
またしばらくぼ~っとしてると、
それまでもウロウロしていた
隣のコンパートメントのおっちゃん、

右のおっちゃん。
がやってきて、
「こっちに席が空いてるからおいでよ」
と声をかけてくれます。
「ここ結構快適ですし、
途中でその席を予約した人が乗ってくるかもしれませんし...」
とやんわり断るも
「いや、ここはもう誰も来ないよ」
と言い切るので
"なんでそんなことが言い切れるのか??"と
不可解に思いつつも、
ご好意には甘えておこうと、大移動。
こちらのコンパートメントは
窓際で爆睡している女の子以外全員
おっちゃんばかりの若干暑苦しい席でした。
リミニを過ぎたあたりから車窓にはアドリア海の砂浜が続きます。

「まったくよく遅れる電車だ」から
なんか国やら企業やらの愚痴を聞かされながら、
無事乗り換え駅、Civitanovaに到着。
本当に途中だれも乗ってこなかった。
乗り換えにも間に合いそう。
やれやれと電車を降りてハタと気づく。
手提げかばん電車に忘れてきた~!!
飛行機でスーツケースが届かなかった経験をして以来、
最低限必要なものは手提げ鞄にいれるようにしているのですが、
あろうことかその手提げ鞄を席に置き忘れ。
幸運にもさっきの(写真の)車掌さんが降りてきていたので、
「待って~鞄忘れた~!!!」
と、
しばらく電車を止めててもらう。
ただでさえ遅れていた電車をさらに遅らせたのは
この私です。
でも良かった~!!!
これで車掌さんがいなかったら、
携帯の充電器もミラノで買ったお土産も全部
二度とお目にかかることはなかったでしょう...
車掌さん感謝。
さあ気を取り直していざマチェラータ。
投稿者 uko : 2009年9月 9日 15:18